阪神タイガースにおける一桁の背番号は、チームの主力選手や特別な役割を持ったプレーヤーにのみ与えられる、栄誉あるナンバーです。
その中でも、「阪神タイガース 背番号 4」と「背番号 5」は、俊足巧打のリードオフマンや、チームの危機を救うユーティリティプレイヤーなど、試合の勝敗を大きく左右する重要な選手たちが背負ってきた歴史があります。
現在、これらの番号は内外野を高いレベルでこなす守備・走塁のスペシャリストである熊谷敬宥選手(4)と、不動のリードオフマンとして球界を代表する近本光司選手(5)が背負い、チームに欠かせない圧倒的な存在感を発揮しています。
本記事では、現在の阪神タイガースを牽引する近本選手と熊谷選手の魅力に迫るとともに、アンディ・シーツ選手や新庄剛志選手など、歴代の背番号4と背番号5を背負った名選手たちの系譜を徹底解説します。
歴代の選手たちがどのような思いでこれらの番号を身に纏い、甲子園のグラウンドを駆け抜けてきたのか、その熱い歴史を紐解いていきましょう。

阪神タイガース「背番号 4」の歴代選手とユーティリティの系譜

日本のプロ野球において背番号4は、内野手、特にセカンドやショートを守る小回りの利く選手がつけることが多い番号です。
阪神タイガースの歴代の歴史においても、堅実な守備とシュアなバッティングでチームを支えた、いぶし銀の選手たちがこの番号を背負ってきました。
いぶし銀の活躍を見せた歴代の背番号4
古くは外国人助っ人投手のマット・キーオ選手が着用していた時期もありましたが、近年における阪神タイガースの背番号4は、内野の要となる選手が背負うイメージが定着しています。
2005年のリーグ優勝時にショートのレギュラーとして大活躍したアンディ・シーツ選手は、高い守備力と勝負強い打撃で背番号4の価値を大いに高めました。
実際に2005年シーズンには、遊撃手部門で「ベストナイン」と「三井ゴールデン・グラブ賞」の栄えあるダブル受賞を果たし、リーグ優勝に大きく貢献したことが日本野球機構(NPB)の公式記録に残されています。
ガッツあふれるプレーで魅了した上本博紀
シーツ選手の後、背番号4の顔として長年チームを支えたのが上本博紀選手です。
小柄な体格でありながら、パンチ力のある打撃と闘志あふれるヘッドスライディングで、多くのタイガースファンを魅了しました。
怪我に苦しむ時期もありましたが、選手会長も務めるなどチームリーダーとしての役割も担い、背番号4を「泥臭くチームを引っ張る選手の番号」として印象付けました。
現在の背番号4・熊谷敬宥が放つ圧倒的な存在感

上本選手の引退後、2021年シーズンから背番号4を受け継いだのが、現在の阪神タイガースに欠かせないユーティリティプレイヤーである熊谷敬宥選手です。
入団時から着用していた背番号46からの変更は、球団からの期待の高さと、チーム内での彼に対する絶対的な信頼の表れでした。
チームを救うユーティリティプレイヤーとしての価値
熊谷選手の最大の武器は、内野も外野も高いレベルで守り抜くことができる、球界屈指のユーティリティ性です。
試合終盤の勝負所で、守備固めとしてあらゆるポジションに入ることができる彼の存在は、ベンチにとってこれ以上ないほど頼もしいカードとなっています。
レギュラー選手にアクシデントがあった際も、熊谷選手が背番号4を背負ってグラウンドに立つことで、チームの守備力は一切低下しません。
足のスペシャリストとしての勝負強さ
さらに、熊谷選手は「ここ一番」での代走としても圧倒的な勝負強さを発揮します。
僅差の終盤に代走として起用され、相手バッテリーに極限のプレッシャーをかけながら次塁を陥れる彼の走塁は、何度もチームを勝利へ導いてきました。
スタメン出場だけでなく、試合の終盤に登場してゲームを決定づけるその存在感は、現代のプロ野球において極めて価値の高い役割を果たしています。
阪神タイガース「背番号 5」の歴代選手とチームの顔となる系譜

一方の背番号5は、阪神タイガースにおいて「華のあるスター選手」や「チームの顔となる主力野手」が背負う傾向が強い、非常に人気の高いナンバーです。
歴代の顔ぶれを見ても、常にファンの注目を集め、グッズの売り上げなどでもトップクラスを誇る選手たちがこの番号を受け継いできました。
強打者からリードオフマンへ受け継がれる背番号5
背番号5の歴史を振り返ると、記憶に残る個性的なスター選手たちが甲子園を沸かせてきたことがわかります。
強打の助っ人外国人として2014年に打点王を獲得したマウロ・ゴメス選手なども、背番号5を背負って猛虎打線を牽引しました。
ゴメス選手は来日1年目の2014年シーズンに109打点を叩き出し、見事にセ・リーグの「最多打点者賞(打点王)」に輝いたことが公式に記録されています。
新庄剛志が輝かせたスターナンバーの時代

※イメージ
阪神タイガースの背番号5を語る上で、絶対に外せないのが1990年代の暗黒期に希望の光として輝いた新庄剛志選手です。
入団当初の背番号63から1993年に5番へと変更した彼は、その端正なルックスと、強肩を活かしたダイナミックな外野守備、そして記憶に残る劇的なホームランで、爆発的な人気を獲得しました。
新庄選手が背負ったことで、背番号5は単なる一桁番号を超え、「スーパースターがつける華やかな番号」という強烈なイメージが定着したのです。
平野恵一が見せた闘志あふれるプレー
新庄選手とは異なるベクトルで背番号5の価値を高めたのが、オリックス・バファローズから移籍して活躍した平野恵一選手です。
決して大きな体ではありませんでしたが、ファウルフライを追ってフェンスに激突するなど、常に命がけの全力プレーでファンの心を打ちました。
ガッツマンとしてチームを鼓舞し続けた彼の姿もまた、背番号5の歴史に深く刻まれています。
現在の背番号5・近本光司が切り拓く新たな歴史

平野選手やゴメス選手らが背負った栄光の背番号5を、2019年の入団時から背負い、現在新たな伝説を築き上げているのが近本光司選手です。
ドラフト1位での入団直後から一桁の5番を与えられたことからも、球団の彼に対する尋常ではない期待値が伺えます。
不動のリードオフマンとしての絶対的な信頼
近本選手はルーキーイヤーから開幕スタメンを勝ち取ると、長嶋茂雄氏の記録を塗り替えるセ・リーグ新人最多安打記録(159安打)を樹立し、いきなりチームの顔となりました。
その後も、阪神タイガースの「不動の1番・センター」として定着し、彼が出塁して得点をもたらすスタイルは、タイガースの最大の得点パターンとなっています。
彼が打席に向かう際、甲子園に響き渡る背番号5への歓声は、現在のチームにおいて最も大きく、そして頼もしいものです。
盗塁王とゴールデングラブ賞を獲得し続ける実力

※イメージ
近本選手の凄さは、単年だけの活躍に終わらず、毎年安定して高い成績を残し続けている点にあります。
入団から2年連続を含む複数回の盗塁王を獲得し、持ち前の圧倒的なスピードで他球団の脅威となり続けています。
さらに、外野手としての守備範囲も極めて広く、幾度となくゴールデングラブ賞を受賞しており、攻守にわたって全く隙がありません。
2023年の38年ぶりとなる日本一においても、シリーズ打率.483という驚異的な成績でチームを牽引し、「SMBC日本シリーズ 最高殊勲選手賞(MVP)」を受賞したことがNPBの記録に刻まれるなど、名実ともに球界を代表するプレイヤーとして背番号5の価値を史上最高レベルにまで引き上げています。
まとめ:阪神タイガースの背番号「4」「5」は勝利に不可欠なピース
この記事では、「阪神タイガース 背番号 4」と「背番号 5」について、歴代のスター選手たちの系譜と、現在その番号を背負う熊谷敬宥選手、近本光司選手の圧倒的な存在感を解説しました。
上本博紀選手らが築いた泥臭くチームを支える背番号4の魂は、現在、ユーティリティプレイヤーの極みである熊谷選手へと見事に受け継がれています。
そして、新庄剛志選手らが輝かせた華やかな背番号5は、絶対的なリードオフマンである近本選手の背中で、かつてないほどの輝きを放っています。
近本光司選手が背番号5をなびかせて塁に出ることでチャンスを作り、試合終盤の息詰まる場面では熊谷敬宥選手が背番号4を背負って鉄壁の守備や神速の走塁で勝利を決定づける。
この一桁ナンバーの躍動こそが、現在の阪神タイガースの強さを象徴する最大のピースと言えるでしょう。
これからも、甲子園のグラウンドで背番号4と5が躍動し、チームに歓喜をもたらす瞬間を全力で応援し続けましょう。



